間伐

 

伐倒状況

  
 森林整備において木を切り倒す作業(伐倒)に除伐と間伐があります。除伐は、林分の込みすぎを緩和し、形質のよい将来性のある木の生育条件をよくするために、目的樹種以外の侵入樹種を中心に、形質の悪い木を除去する作業です。
 間伐は、込みすぎた森林を適正な密度で、健全な森林に導くために、また利用できる大きさに達した立木を徐々に収穫するために行う間引き作業です。
除伐も間引き作業の一つですが、除伐は目的樹種以外の侵入してきた樹種を中心に、形質の悪い目的樹種も含めて間引きを行う作業をいいます。しっかり下刈りされていれば、また植栽樹種がその適地を間違っていなければ、除伐を必要とすることはありません。
 除伐と間伐との違いを言いますと間伐は目的樹種を中心に伐採が行われるのに対して、除伐は目的樹種以外の樹種を中心に伐採されるところにあります。
除伐、間伐もチェンソーによって行います。また作業効率のため高性能林業機械によっても行う場合もあります。間伐された木は以前は山に放置されてきましたが(伐り捨て間伐)現在は間伐材を有効的に活用しようという動きが活発となり、杭や薪、バイオマスチップや木材加工品の原材料となります。

 

高性能林業機械

 
これまでの林業における機械化の進展は、労働生産性の向上、生産コストの削減、労働強度の軽減などに大きく貢献してきました。一方、戦後植栽された1000万ヘクタールに及ぶ人工林資源の成熟に伴い、木材生産量の拡大と林業の収益性の向上を通じて、林業を産業として再生することが求められています。
 高性能林業機械とは従来のチェーンソーや刈払機等の機械に比べて、作業の効率化、身体への負担の軽減等、性能が著しく高い林業機械です。25年ほど前から開発・普及が進められており、平成26年度には約7,100台が林業の現場で使用されています。主な高性能林業機械として、フェラーバンチャ、スキッダ、プロセッサ、ハーベスタ、フォワーダ、タワーヤーダ、スイングヤーダなどがあります。その内の高性能林業機械の花形の代表格とも言われるハーベスタを紹介します。

ハーベスタ

伐倒・枝払・玉切を全てこなせる機械です。 伐倒を行うには林内に進入して立木に接近する必要があるため、 地形が急な我が国ではプロセッサとして使用されるケースもあります。

 

路網整備

 

  
 路網とは山で伐採した木を効率よく林業機械など運搬するための林道のことです。林道を整備することです。路網整備において森林の多面的機能を持続的に発揮していく基盤として、丈夫で簡易な道づくりを進めていく必要があります。降雨の多い日本において、丈夫で簡易な道づくりを行うためには、土構造を基本とし地山を沿うように波形線形で計画し雨水を集めない構造とすることが必要です。盛土は地山に段切りを行い、層ごとにしっかりと転圧を行うことで強固に作設するとともに切土や盛土法面は高さを極力低く抑え、伐開幅を抑えることによって、災害に強く森林へのアクセス機能を向上させることを目指します。
 路網整備においては国が定める作設指針に基づき、都道府県においても作設指針を定め、集材や造材等の作業を行う林業機械の走行を想定する「森林作業道」等の整備を進めていく必要があります。また、路網の作設には地域の地形、地質、気象条件等の特性を熟知していることが必要です。
くわしくは林野庁のホームページに掲載しています。

路網整備については林野庁のホームページはこちら

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造林事業
森林整備部門の業務、造林事業である新植、下刈りを紹介します。

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